バスの屋根から世界が見える (双葉文庫)



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バスで旅する

 1994年にトラベルジャーナルから出た単行本の文庫化。
 著者お得意の話題であるバスについて、様々な側面から切り込んだ一冊。著者の数多い貧乏旅行記のなかでも、白眉の一冊ではないか。
 有名な世界三大地獄交通機関から、何日も乗り続けるという超長距離バス、バンコクの市バスの複雑さと、興味深い話が詰め込まれている。実際に旅した人なら、「ああ、あんなひどいことがあった」とうなづけるだろうし、安楽椅子トラベラーにもその恐ろしさは充分に伝わってくると思う。
 ついネガティブな書き方となったが、どうやらバスの旅というのはおしなべて苦行であるらしいのだ。長時間にわたり、狭くて熱くて寒くて、遅延もしばしば。よくこんなものに乗るなと思う。しかし、著者のユーモアがすべてを救っている。ちょっと乗ってみたいような気分にすら、させられてしまうのだ。
 でも、やっぱり家でこの本を読んでいるのが良いだろう。
なんだか泣けてきます

目覚めても、目覚めても、バスの中。私も世界中でバスの旅には苦しめられてきましたから、この気持ちは良く分かりますねぇ。「一日乗ると必ず骨折者が出る中国のジャンピングバス」など、この本を読んでいると、ホント涙が出てきそうになります。



双葉社